僕にとって3回目の田舎フリーランス養成講座(以下いなフリ)が終わった。
1回目は受講生として。
2回目は講師として。
そして、3回目は全体をまとめる統括として。
楽しいながらも細かい困難を乗り越えて5月31日に修了。今は寂しいような、ホッとしたようなそんな複雑な気持ちでこの記事を書いている。
いなフリで過ごす1ヶ月はいつも濃厚で、いつも違った感動と達成感がある。
※編集後記:とても自分語りの記事になってしまった
#いなフリ いすみ10期が終了!
このメンバー、そして最強の講師陣で1ヶ月間を過ごせて最高に幸せでした!みんなありがとーう!!!#すみフリ pic.twitter.com/YpzXv90Qxk
— なおやん🌿田舎でブログ書く人 (@naoya2_2) 2019年6月1日
目次
いなフリ「統括」は自分にとって背伸びから始まった
興味ない人もいると思うが、なぜ今回統括というポジションの仕事を受けたかという話をしたい。
僕のことを良く知る人であればリーダーに向いていないんじゃないか?と思う人もいるはずだ。実際に、
「なおやんに出来るの?!」
という正直な感想を言われたこともある。笑
組織のトップで活動したのは小学生時代が最後だし、それからは程よく責任のない位置で動いてきた。責任やプレッシャーが苦手で、面倒くさいとも思っていた。
だから、それなりに規模が大きくなったいなフリという事業で、その回全体のまとめ役を果たす統括というポジションを務めることは僕にとっては挑戦だった。
2019年2月、地域マネージャーの行武さん()から『統括やらない?』と言われた時に自分の心に浮かんだ文字は「無理」の2文字のみ。
おれがそんな大役出来るわけない・・
それが素直な感想だった。
正直に言うと、僕は現状周りの人に過大評価されていると思っている。
- お金を稼ぐ能力が高いわけではない。
- コミュニケーション能力も高いわけではない。
- ましてや、大人数の前で話すことは超苦手。
ざっくり言うとこんな人間だ。
でも、どういうわけか実際の能力以上にみんな僕に高い評価をつけて、仕事を振ってくれる。今回のいなフリについてもそうだ。行武さんは僕を過大評価している。
断ろうと思った。
ただ、同時にこの話を断ったら大きなものを失うような気もしていた。それが何かは分からないが、自分の保身ごときを理由に手放してはいけないという確信じみた直感も感じた。
いや、これは大チャンスなんじゃないか?
そう考えるようになっていった。
過大評価してくれているうちに与えられてものを取りにいって、たとえ上手くいかなくても確実に自分を成長させる機会になると思った。
だから、今回はちょっと背伸びをしてでも統括という役割の仕事を受けた。
幸いなことに去年の秋頃から自分を変えたい欲が強く出ていたので、こういう決断を下すことができた。
言い方は悪いかもしれないけど、こんな理由から最初にいなフリ統括を引き受けた理由は自分のためでしかなかった。
いなフリをより良いものに、稼げる人を増やすように、という気持ちは少なく、自分を少しでも上に上げるための背伸びから始まったものだった。
いすみ10期生は異色メンバーが揃った
そんな中始まったいなフリのいすみ10期メンバーは異色な人たちが揃っていた。
いなフリに参加するという時点でほぼ毎回おもしろい人たちが集まるのは約束事みたいになっているのだけど、今回はズバ抜けた能力を持つ人が多く集結。
- プロゴルファーの人
- MENSA会員の人(全人口上位2%のIQの持ち主)
- いなフリ中に事業承継して社長になった人
とりあえず誰が見てもインパクトの強い3人を挙げたが、これだけでも何となく異色であるということがお分かり頂けると思う。
自分の結果のため、目的達成のための意欲が強い人が集まった。
だから最初は他人にあまり興味がない人たちが集まったのかかなとか、ゴリゴリ数字を追う人が集まったのかなとか、いろいろな仮定を考えた。
それはそれでいいな。とは思いワクワクしつつも、最後まで離脱者無しで終えられるかは分からなかった。
みんなに満足してもらえるかは不安だった。
結果、やっぱり自由人ばかり。笑
朝の集合時間になかなか全員揃わない。
誰かしら休む。
そんな状態。
まあ、個人的にはもうみんな大人なんだしその辺は自由にしなよっていうスタンスだったが、ぶっちゃけ立場上どうすればいいのかよく分からなかった。
怒る?キレる?優しく微笑む?
僕自身が自分の行動にあれこれ言われるのが好きじゃないので他人の行動を強制するのが大の苦手。
ここは今回分かった自分の課題で、しっかり言うところは言わなきゃなと思った。
いなフリは何回やっても涙腺を崩壊させる魔の合宿
いなフリに関わると毎回泣かされる。
受講生のときもそうだし、講師メンターをやったときもそう。
そして統括の今回もそう。
とくに今回は「さすがに3回目だし泣かないだろ」と思っていたのに、みんなの前で喋り始めた瞬間いろいろなものがこみ上げてきた。
- 人生で一番楽しい時間だったと言ってもらえたこと
- なおやんの一言が無かったら次に進めなかったって言ってもらえたこと
- 別人のように明るくなったみんな
いろんな情景や感情が思い出されて、崩壊した。
『またいつでも会える』
『あくまでこれからがスタート』
確かにそうだし、自分がフリーランスになってからこの身をもって実感していることなんだけど、それでもやっぱりいなフリの終わりはつらい。
たとえこれから簡単に会えたとしても、ここからがスタートだとしても、14人の受講生たちとhinodeで過ごした時間は戻らない。
それだけは間違いなく終わりなのだ。
そんな、なんというか、1ヶ月間当たり前だった日常がなくなる瞬間がとても寂しくなってしまう。
統括をやってみて
実際に統括をやってみて感じたことを書いておく。
まず素直に思ったことは、自分にはあまり向いていないかも。ということ。
その理由としては
- 人の行動を強制することが苦手
- 個人と深く接したい
この2点がある。
人の行動を強制するのが苦手
統括という立場上、ある程度みんなの行動を強制しなければいけない。
朝時間どおりに来ない人には声かけたり、やると言ったことをやらない人には指摘したり。
ただ、僕自身が自分の行動を矯正されるのが苦手ということもあってあまり無理にあれやれこれやれと言うことができない。
「受講生」と言ってもほとんどが大人なんだから、自分で考えての行動なんだろうな、と思うところもある。
でもやっぱり言うときは言わないとだから、もやもやを感じることは多々あった。
大勢に対して指示を出す立場にはあまり向いていないのかなという結論になる。
個人と深く接したい
講師メンターではなく統括の場合、受講生全体を見る必要がある。
その分どうしても一人ひとりの話を聞く時間は減るし、悪い言い方をすると浅い関係になりがちだ。前回メンターとして参加して、3人の受講生と深く関わった経験と比較すると自分はメンター側のほうがしっくりきていた。
全体の表面を見るのではなく、できるだけ個人の深いところを見ていきたい
結局人の変化を見るのが楽しくて嬉しくて、いなフリをやっている
たまに、なんでいなフリの講師や統括をやるの?って聞かれることがあるけど、答えるとするなら「人の変化を間近で見るのが楽しいから」だと思う。
最初は単純にブログを教える仕事をしてみたくて、実績が欲しくて、そんな理由で講師をやりたいと思っていたけど実際にやってみると他にも講師の面白さはあることに気がついた。
上にも書いたけど、みんな別人のように変わっていく。
たった1ヶ月で。
もちろん全員がたくさん稼げるようになるわけではないんだけど、人が変わっていく。
殻を破って、自分のやりたいことを口に出して、ワクワクしたような表情になっていく。
そういう変化を近くで見ているのが楽しいし、うれしい。
その中の数人はやりたいことに向けて即行動を始める。イベントを企画して実行したり、新しい拠点をもっていなフリを誘致しようと動いている人もいる。
講座終了後もこうやってみんなの活動をブログやTwitterを通して見ることができるので、とても楽しくて刺激をもらえる。
今後はいついなフリに関わるかも分からないし、そもそもやらないかもしれない。
それはまだ未定だけど、いなフリという講座自体はものすごく好きなのでこれからもいろんな人の変化を見て、負けないように自分も変化していきたいと思う。
ほぼ自分語りになってしまったけど、これで終わり。