どうも。賢者の書という本を読み、人生に降りかかる辛いことにもポジティブな意味をもたせられるようになったなおやん(@naoya2_2)です。
今回紹介するのは、友人に勧められ僕の人生のバイブルにもなっている「賢者の書」。
この本に散りばめられる数々の言葉がグッと心に突き刺さり、何回読んでも気づきを与えてくれる1冊です。
- 人生をネガティブに考えてしまう人
- 失敗が怖くなかなか行動できない人
- 人生どうすれば良いのかわからなくなっている人
『行動の結果として手に入れられるものは、成功でもなければ、失敗でもない。我々が手にするものは、1枚の絵を完成させるために必要不可欠な、パズルのひとピースにすぎない。』
賢者の書を読みもっとも僕の心に刻まれている言葉で、本書には上記のような人生において重要な気づきを与えてくれる言葉が数多く散りばめられています。
人生をネガティブに考えてしまいがちな人はぜひ一度読んでほしい1冊です。
目次
【基本情報】賢者の書について┃著者:喜多川 奏
ベストセラーとなっている「君と会えたから……」「手紙屋」を生み出した喜多川奏のデビュー作。
- 著者:喜多川奏
- 発行者:干場弓子
- 初版:2009年8月5日
- 電子版発行:2011年12月15日
- 発行所:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
賢者の書┃概要・大まかな内容
本書は二人の人物「アレックス」「サイード」両方の視点から描かれる物語形式の内容になっており、一人の少年「サイード」は旅の中で出会う9人の賢者に、人生の大切な教えを授かり次の旅に出発していきます。
9人の賢者はそれぞれ、
- 「行動」に対する教え
- 「可能性」に対する教え
- 「自尊心と他尊心」に対する教え
- 「目標」に対する教え
- 「今」に対する教え
- 「投資」に対する教え
- 「幸福」に対する教え
- 「言葉」に対する教え
- 「感謝」「与える」「誕生」の教え
これらの教えをサイードに与えます。
それら全てが人生において大切なことであり、パッと眼の前が明るくなるような、新しいものを発見したような気付きを僕たち読者にも与えてくれるのです。
心に深く突き刺さった3つの教え
今回は特に僕の心に残った3つの教え「行動」「目標」「言葉」についてお話します。
第一の賢者からの教え【行動】
第一の賢者であり、なおかつサイードの祖父でもあるジャミス(賢者としての名前はアクト)から最初に授かる教えこそが「行動」に対するもの。
アクトの教えを簡単にまとめると以下のようになります。
『ひとつの行動を起こす。そうすると、それに対してピースがひとつもらえる。人生というのはその繰り返しでしかない』
人生というのは小さな行動の繰り返し。そしてその行動が積み重なり、1つの人生になる。
つまり、行動はその大少に関わらず全てが人生の一部になっていくということ。過去の行動が少しでも欠けていたら今の自分とは別の自分になっている。
僕はこのように解釈しました。
また、記事冒頭に書いた言葉も、じつは第一の賢者アクトからの教えの言葉です。
『行動の結果として手に入れられるものは、成功でもなければ、失敗でもない。我々が手にするものは、1枚の絵を完成させるために必要不可欠な、パズルのひとピースにすぎない。』
行動がもたらすパズルのピースは成功でも失敗でもなく、どの場合においても人生を作り上げるただひとつのピースにすぎないのです。
だから、もし仮に失敗だと思う行動をとったとしても決してそれは失敗ではなく、人生を作り上げる大切な経験のひとつになるということ。
まだジグソーパズルに空白が多い(行動経験の少ない)うちはそのひとピースの大切さに気付くことはできませんが、のちのちその経験がなくてはならないピースだと気付く日が必ずやってきます。
第四の賢者からの教え【目標】
第四の賢者(名前は不明)からの教えは「目標」に対するもの。
教えの内容をまとめると以下のようになります。
人生における成功を、何になるかに求める人は多い。しかし、何になるかを目標にしても成功を収めることはできない。まず真剣に考えなければならないのは、どんな人間になりたいのかである
現代の人々は「医者になりたい」「パイロットになりたい」など何になりたいかに目を向けがちだが、大切なのは、どんな人間になりたいのか、ということだという教えです。
昔は武士の子として生まれたら武士になる以外の選択肢がなかったので「どんな武士になるか」という考えに至ることができたが、現代は「何になるか」の自由が広がり逆に苦しい人生を送っている人が多いといいます。
※身分社会を肯定しているわけではなく
大切なのは、何になろうと構わないがどんな人間になりたいのかを考えること。
人を助けられる人間になりたいと願うのであれば、医者以外にも多くの選択肢が広がるはず。
『どうなりたいのかを真剣に考えることをせずに、将来の目標がないからと焦ってその辺にあるものを引っ張り出してきて自分の人生に当てはめる。そしてそれになることこそが人生の目標だと決める。それではたとえどのような仕事に就こうとも、人生を成功に導くことはできない』
第八の賢者からの教え【言葉】
第八の賢者ワーズワースからの教えは「言葉」に関するもの。
教えをまとめると以下のようになります。
『人生は、言葉によってつくられている。その人に起こるすべての出来事は、その人が発したり、心の中で思い描いたりする言葉に起因する当然の結果に過ぎない。
そして人間が一番よく聞くのは、他の誰でもない自分の言葉である』
つまり、自分が心の中で思っていることや言葉として発したことが人生での出来事になるということ。マザー・テレサの『言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから』という言葉にも似ていますね。
人生を作るものには行動や決断はあれど、もっと根本的に人生に影響を与えるのは言葉だということです。
また、外部に発せられる言葉以上に影響を与えるのは、自分自身の心の中の言葉。
そのすべてから影響を受けて自分の心はつくられているので、自分が自分をどう思うかだけで人生は変わってきます。
なので、自分にが幸せであるとか、成功できるだとか、望む方向に向いた言葉を使うことが非常に大切なのです。
『「お前は裏切り者だ」と言われ続けると、そうでない人も、必ずどこかで裏切るようになるし、「お前はすごい才能を持っている」と言われ続けて育った子どもは、その通りの人生を送ることになる』
何事も考え方(捉え方)を変えることで景色は好転する
賢者の書から得られるものは、何事も考え方の角度を変えるだけでものの見え方が大きく変わるということです。
例えば、多くの人は失敗を悪いことだと思い込み挑戦を止めてしまったり、結果をネガティブに捉え元気を失ってしまうことが多いですよね。
そして、ネガティブは心の中の「言葉」となり、現実になってしまう…。
でもそうではなく、失敗もひとつの経験でありパズルのピースだと考えることができれば失敗ではなくなるわけです。
全ては人生を作るひとピースでしかなく、それは絶対になくてはならないものだと気付くことができればネガティブな気持ちも消し去ることができるでしょう。
本書『賢者の書』はそんな人生の根本にある大切なことを気づけせてくれる1冊です。
ここでは3人の賢者の教えしか紹介していませんが、本書で登場する賢者は9人。つまり9つの教えが書かれています。
人生うまくいかない、おもしろくない、と考えがちな方はぜひ一度手にとって読んで見ることをおすすめします。
人生の価値観、感じ方が180度好転するに違いありません。
ネット上のレビュー・評価一覧
最後に、賢者の書を読んだ人たちのレビューを載せて終わります。
本書を気になっている方は参考にしてくださいね。
人生に刻まれる1冊になりました。 賢者達の言葉にぐいぐい引き込まれて、一気に読み終えました。 生きる意味、進む姿勢を学び直すのに良い良書です。
基本的には面白い。ためになると思う。いくつか倒立した思考が混在しているところは気になる。
今まで読んだ自己啓発本の中で一番好きです。
9人の賢者が出てきて、それぞれ大切なことをおしえてくれます。物語風に書かれていて、最後、ちゃんとつながっているのも面白い。
優しく読みやすい文章ですが、書いていることは奥深く核心をついています。
良い。はっとすることや、そーだな改めないとなと思うことがあった。自分が、ほんの少し変われる気がする、そんな本でした。
【まとめ】賢者の書は人生において大切な気付きを与えてくれる
僕自身も大きな気付きを与えられた本「賢者の書」を紹介してきました。
9人の賢者による以下の教えは人生において大切な考え方、生き方を教えてくれます。
- 「行動」に対する教え
- 「可能性」に対する教え
- 「自尊心と他尊心」に対する教え
- 「目標」に対する教え
- 「今」に対する教え
- 「投資」に対する教え
- 「幸福」に対する教え
- 「言葉」に対する教え
- 「感謝」「与える」「誕生」の教え
この記事では3つだけ簡単に取り上げましたが、他6つの教えもはっとさせられることばかり。とくに人生をネガティブに考えがちな方はぜひ多くの人に読んで欲しい1冊です。
何度も読み返し、9人の賢者による教えを忘れないようにしていきたいですね。