プログラミングについていろいろ調べていると、割と頻繁に以下のような意見を目にすることがあります。
- 小さい頃からプログラミングが大好きじゃないとエンジニアにはなれないよ
- プログラミング大好きな人たちの中で戦う必要があるから、今から出来るわけない
これ、完全に嘘ですからね。
せっかくエンジニアになることを志したのに、このようなデタラメに騙されて心折れるのはもったいないです。
先程何となくYouTubeを見ていたら、上記のようなコメントが目に入り記事を書いておこうと思い立ちました。
結論、実際は技術が中途半端でも仕事として成立するのがエンジニアの世界です。
今日はこの件について踏み込んでお話していきたく思います。
目次
記事を書くに至ったYouTubeのコメント
実際にYouTubeにあったコメントがこちら。
スマホだと見づらいかもしれません。すいません。
最初のコメントだけ書き起こすと以下の内容です。
エンジニアって「IT大好き!技術書読んだりアルゴリズム組むの楽しい!」って人多くて、その中で戦わなきゃいけないからなあ…正直スクール行かないとプログラミングできないって時点で、その層と戦えるの?と思ってしまう。
※若干読みやすく編集しております
これに対して同意の意見が連なっているわけですが、おそらく僕のように実際にエンジニアとして働いている人からすれば「何言ってんの?」という感想になるかと思います。
僕の意見を言うと「全く気にするポイントではない」です。
【そもそも】技術のプロフェッショナルと戦う必要がない
確かに世の中には幼い頃からプログラミングが大好きで、昔からゲームを作ったりWebサイトを作ったりしていた人がエンジニアとして働いていることもあります。
でもそういった技術のプロフェッショナルと戦う機会なんて全くと言っていいほどありません。
IT企業は無数にあり、エンジニアは全然足りていない
なぜなら現状でもエンジニアの人口は非常に不足していて、さらに今後2030年には79万人不足すると想定されているからです。(参考:平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備)
この状況で無数にあるIT企業全てがプロフェッショナルだけを採用できると思いますか?
幼い頃からプログラミングが大好きでこの業界に来る人なんて本当に一握りだけです。いや、一つまみくらいです。
そもそも現時点のエンジニアが全員技術のプロフェッショナルだとしても単純計算で79万人は彼らと戦う必要がありません。かつ日々新しくスタートアップ企業が誕生し続けている状態なので、全然エンジニアを諦める理由にはなりませんよね。
例外|Google、Appleなどのエンジニアを目指すなら戦う必要あり
ただ例外はありまして、先程のYouTubeにあったコメントが正しくなる場合もあります。
それは、GoogleやApple、Facebook、Amazon、Microsoftなど世界トップレベルのサービスを提供しているエンジニアを目指す場合です。
このようなシリコンバレーで働くエンジニアを目指すのであれば、確かに技術を愛しているエンジニアと戦う必要が出てきます。
僕の技術レベルは底辺級ですが、エンジニアとして稼げています
事実の話として、僕自身のプログラミングスキルはかなり底辺に近いのですが問題なくエンジニアとして仕事をし稼ぐことができています。
確かに仕事は大変なことも多いです。
かと言って最低限のスキルで仕事はできますし「技術のプロフェッショナルに勝たなければ」という佳境に立たされたこともありません。
中には37歳未経験からエンジニアになった方もいますので、仕事において決して最高レベルの技術が必要ではないということが分かるのではないでしょうか。
ご報告✨
6月より長崎の受託開発企業でプログラマーとして勤務し始めました。
37歳にして一念発起。
未経験でのエンジニア転職という無謀な挑戦でしたが、晴れてIT戦士の仲間入りです。
皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いします☺️#駆け出しエンジニア
— だいきち@WEBエンジニア (@daikichipfm) June 12, 2020
エンジニアの収入の高さこそ動かぬ証拠
エンジニアは基本的に収入が高く、3年目にもなれば月の単価が60万円~80万円となります。
これは技術の高い低いはほぼ関係なく、経験年数で決まります。
経験年数がたった3年でこれだけの高単価になるのは新しい技術者が求められている証拠です。
また、3年程度で技術的なプロフェッショナルになれるわけではないので、崇高な技術が求められているわけではないことが分かります。
これが事実ですので、今からプログラミングの勉強を頑張ろうと思っている方はぜひそのまま突き進んでほしいです。
足を引っ張ってくる人は完全無視して問題ありません。
【僕の主張】自分が勉強しない言い訳を拡散しないでほしい
ここが今回の記事で最も言いたい部分なのですが、見出しの通り「自分が勉強しない言い訳を拡散しないでほしい」んですよね。
プログラミングに関した事だと、
- プログラミングが好きな人しか稼げるようにならない
- AIに代替されるから今から勉強するのは無駄だ
これらが2大言い訳としてよく語られます。
本人が何かと理由を付けてプログラミングの勉強を諦めるのは勝手だと思いますが、ネット上でこういった言い訳を拡散するのはやめていただきたいなと思っています。
というのも、先程も触れましたがエンジニアは非常に不足しているため新規参入者が不可欠だからです。
エンジニア経験のない人がデタラメな理由でハードルを上げてしまったら、これから頑張ろうとしている人の足を引っ張ることになり業界的にも何もメリットがありません。
おかげでエンジニアの高収入が守られているという点もありますが、長期的に見てエンジニアが増えないのは非常に深刻な問題です。
【まとめ】スキルが中途半端でもエンジニアになれます
今回の内容をまとめると、
↑これはデタラメな嘘である
これに集約されます。
そもそも戦う必要がありません。戦う機会が皆無です。
現実を知りネット上の言葉に惑わされないように注意しましょう。今からプログラミングの勉強を始める方でも問題なく仕事として稼げるようになりますので、安心して突き進んでくださいね。
このブログではプログラミング初心者の勉強法など多く書いておりますので、他の記事も見て参考にしていただけたらと思います!
高橋直也(@naoya2_2)
フリーランスエンジニア。SEとして主に某企業顧客管理システムの開発、改修を担当している。ブログでは30歳未経験からSESを経てフリーランスになった経緯等を発信中。