どうも、エンジニア未経験OKのSES企業に入り働いているなおや(naoya2_2)です。
最近はプログラミングのブームもあり、エンジニアになりたいという人が多くなっていますね。僕も例外ではなくそのうちの1人でした。
ただ、いざエンジニアになろうと思って行動した際に壁となるのが就職です。
世間的には「エンジニアは不足している」のですが、実は未経験者が誰でも仕事にありつけるほど甘いものではありません。それは現役エンジニアへの報酬の高さから見ても分かること。
そんな中、就活をしていると目にする「未経験OK」の文字。
今日はそのような未経験も募っている会社の実態をお話していきます。考えなしに、ラッキーこれで自分もエンジニアだー!みたいなノリで未経験OKの会社に入ると地獄を見ることになるので、そうなりたくない方はぜひこういった会社の実態を知っておいてください。
目次
【これが現実】エンジニアは未経験では全く仕事にならない
まず現実のお話をしますと、エンジニアは未経験では本当に全く仕事になりません。これは僕自身の体験から断言できます。
独学でプログラミングを勉強したり、中にはプログラミングスクールに入って勉強したりする人も多いのですが、いざ仕事となると別次元。お話にならないと思っておいたほうが良いです。
ちなみに僕は独学もしてSES会社の研修も終えたのに、最初の現場はたった3日で切られました。
それほどに勉強することと実務には差があります。
プログラミングは勉強している間はただただ楽しくても、その楽しさのまま仕事ができるかというと決してそうではないということを覚えておきましょう。
とは言えもちろん独学やプログラミングスクールでの学習が全く意味ないとかそういう話ではなく、そこは最低限通らなければならない道です。エンジニアになるためには必須の過程なので現段階で勉強中の方はそのまま突き進んでください。
エンジニア未経験OKの会社の実態
本題に入って、未経験のエンジニアを募集している会社の実態を見ていきましょう。中でも特に覚えておいてほしいことは以下3つ。
- 関係のない仕事をやることになる
- エンジニアになる前に辞める人多数
- エンジニアになるまで正社員になれない
実態①:関係のない仕事をやることになる
多くの場合、エンジニアとは関係のない仕事をやることになります。未経験でもOKという会社はほとんどSES企業で、その場合は一切エンジニアに関連しない仕事をやる可能性が高いです。
システムエンジニアリングサービス事業を行っている企業のこと。社員をクライアントの現場に派遣し技術提供をする事業形態。
例えば、
- 家電量販店での勤務
- 飛び込み営業
- コールセンター業務
などなど。エンジニア未経験者はお金を生み出すことができないので、上記のような現場に派遣労働者として放り込まれ働くことになります。
会社の言い分としては「この派遣労働中にカリキュラム(研修)を終わらせてね」ということです。
たしかに派遣労働をすることでお金がもらえプログラミング学習の時間を確保できるように思いますが、実際は業務で毎日疲れ思ったより勉強は捗りません。
僕自身の経験を例にするならば、6ヶ月を目処に組まれたカリキュラムを9ヶ月で終えることになり、その間は飛び込み営業とコールセンター業務をやりました。
同じ会社内で出会った人には2年以上もカリキュラムを続けている人がいるほど。
自分次第、と言ってしまえばそれまでなのですが、毎日に慣れない労働をした後にプログラミングの勉強を継続できるかということを一度自問自答してみてください。
実態②:エンジニアになる前に辞める人多数
エンジニアとは一切関係ない仕事をやらなくてはいけないことも影響し、多くの人はエンジニアになる前に辞めてしまうという現実があります。
そりゃプログラミングがやりたいのに飛び込み営業をやらされたりコールセンターに放り込まれたりと納得できないことだらけですから、辞める人が多いことにも頷けます。
しかも会社としては短期間でも派遣労働さえさせれば利益が出るわけなのでどう転んでもいいわけです。実際に同じ会社で同じ時期にエンジニアを目指し勉強を始めた人は5人ほどいましたが、僕意外は誰もエンジニアに辿り着けていません。
会社を辞めて動画編集を始めた人や1年以上派遣労働を続けている人と様々ですが、未経験OKの会社は入ってからが本当に過酷。
僕のように運良く比較的ラクな派遣労働に当たるか、意地でもエンジニアになってやるんだという気合が必要です。
ちなみに、会社の人の話によると約4割の人はカリキュラムを終える前に辞めてしまうとのこと。ただこの数字も疑わしくて、体感的には少なくとも半数以上は辞めていると感じています。
実態③:エンジニアになるまでは正社員になれない
最後に話しておきたい実態としては、エンジニアとして現場に入るまで正社員になれないということです。つまりコールセンターなどの派遣労働をやっているうちは正社員ではないってこと。
会社によって変わるとは思いますが、苦しい就活を突破しても現場に入れるようになるまで入社には至らないことが多いのでその点は注意。
そして上記のように現場に入ってエンジニアになる人は少数です。
SES企業に入社する際は面接でタイミングの入社になるのか聞いておくことをおすすめします。
さらに研修カリキュラムのない会社は要注意
未経験OKの会社に入社する場合はしっかりとした研修カリキュラムがあるのか必ず確認しておきましょう。
というのも、未経験で入ってきた人を全く研修せずに現場に突っ込もうとする劣悪な会社もあるからです。基本的にはすでに説明したように、研修カリキュラムを進めつつコールセンターなどの派遣業務で働く過程があります。
でもこの過程すらもスッ飛ばす企業もあるため要注意。
プログラミングの勉強を一切せずに現場に入ったら地獄しか待っておらず、さらに即切られ経験すら積めない状況に陥りがちです。
SES企業に入社する場合でも必ず研修制度のある会社を選んでください。
絶対にエンジニアなるという強い意志があればOK
結局、未経験OKの会社であっても正社員になりかつエンジニアになりたいのであれば「絶対にエンジニアになる」という強い意志が必要です。
逆に言えば、強い意志さえあれば30代で未経験でもエンジニアになれます。
ここまで書いてきたように、未経験からエンジニアになるには以下のステップが必要。(SESの場合)
- 就活で内定を得る
- 研修カリキュラムをクリアする
- 派遣労働も同時に行う
多くの人が研修と派遣労働の同時進行に耐えられず辞めてしまいます。
この壁を越えることが未経験からエンジニアにためには必要なので、未経験OKの会社に入る場合はその点を理解しつつ強い意志をもって望みましょう。
※自社開発企業に入れればこれらの壁は突破しやすいです
エンジニアは現場経験を積むまでが大きな壁
エンジニアは現場に入るまでが大きな壁で、逆にこの壁を突破してしまえば「未経験」ではなくなるので働きやすくなり転職もしやすくなります。
現場経験を3年以上積むまで頑張ることができれば仕事の幅も収入も大幅に広がるので、まずは現場に入ること。そして3年の実務経験を積むことを目標にキャリアを進めていきましょう。
【まとめ】未経験OKの会社はエンジニアになるまでの道のりが厳しい
今回は転職サイトなどに蔓延る「未経験OK」のエンジニア求人を出している会社の裏側についてお話してきました。ざっと内容をまとめると、
- 未経験者は派遣労働をすることになる
- 研修を終えないと正社員になれない
大きく伝えたかった現実はこの2つ。
なぜエンジニアとして仕事にならない未経験者も受け入れるかと言うと、彼らを派遣労働にまわして利益を得ようとしているからです。
そしてエンジニアとして働けるまで育った者だけを正社員として受け入れるというスタンス。
未経験でエンジニアを目指すことは非常に良い選択で僕自身も目指して良かったと思っていますが、実際に働けるようになるまでは過酷な道が待ち構えていることを頭にいれておいてくださいね。